薄毛治療の将来 薄毛に悩む日は来なくなるのか
現在はAGAクリニックよる治療にしても育毛剤によるケアにしても確実に育毛に成功するわけではありません。
いろいろ頑張ってもさっぱり効果が見られないということもしばしばあります。しかし、遠くない将来では薄毛が完全に治る日が来るかもしれません。それがiPS細胞による再生医療です。
iPS細胞で薄毛を治す
iPS細胞とは2006年に山中教授ら京都大学のグループが作成した細胞です。この功績により山中教授は2012年にノーベル生理学・医学賞を受賞しました。
iPS細胞は臓器や皮膚など様々な器官に分化できる可能性を秘めた細胞です。この細胞は皮膚などの細胞を初期化することで作ることができます。
もし、心臓に深刻な異常が見つかったら、体の細胞を初期化してiPS細胞にしてから心臓を培養して悪くなった今の心臓と取り替えるなんてことも可能になります。
どんな細胞に新しく作れるのですから毛根も作ることができます。新しい毛根を薄毛の部分に移植すれば再び髪が生えてきます。
自分の細胞を使っているから拒絶反応も起こりにくいです。
再生医療新法が施行
2014年11月25日に「再生医療新法」が施行されました。再生医療新法とは、再生医療の実現化に向けて企業が細胞の培養や加工することを認める法律です。
これを受けて化粧品メーカーの資生堂は薄毛治療のために毛髪を再生する研究を本格的に始めました。
資生堂では人の後頭部から5mm程度の頭皮を切り取り、細胞を培養してから再び頭皮に注入して髪の再生を促進する方法の確立を目指しています。
資生堂は4年後の2018年に事業化を目標としているそうです。(資生堂が毛髪再生研究を本格化)
研究は始まったばかりなので実用化にはもう少し時間がかかりますが、いずれは病院に行けば薄毛が完治するという日も来るでしょう。
ただ、それまで薄毛を放っておいて良いわけではありません。現在、薄毛が気になるのなら育毛剤によるケアをおすすめします。
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